「おふぇの、ふんふぉしを…」 前歯が四本抜けた義父の峰吉が何か言っている。 「おれの褌を洗ってくれてるのか」って言ってるみたいと、お多枝が老人の唇の動きを読んで通訳した。 大家族の一員となった嫁のお多枝は、おでぶの長女お初に花嫁修業をさせようと洗濯をさせていた。 これも、相撲取りかと馬鹿にされ、傷心のお初のため―。 明日のための減量その一、家事のついでにやせるべし。
浅草かみなり大家族 (徳間文庫)
✍ Scribed by 沖田正午
- Book ID
- 110747159
- Publisher
- 徳間書店
- Year
- 2012
- Tongue
- Japanese
- Weight
- 89 KB
- Category
- Fiction
- ASIN
- B086DJRZ8W
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✦ Synopsis
時は天保の末期。
浅草駒形町の大工『峰庄』の棟梁松五郎は、一年半ほど前に先妻を不慮の事故で亡くし、
年老いた両親と七人の子どもの面倒をみるため後妻を娶ることにした。
しかし、こんな大家族のもとに来てくれる嫁はなかなかいない。
六人目の見合い相手は二十二歳のお多江という可愛い娘――本作の主人公である。
もちろん、先妻のわる餓鬼どもが起こす事件によって、
ハチャメチャな人生を歩む破目になるのであるが。
「姫様お忍び事件帖」の作者が送る、大家族時代劇コメディここに開幕!
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