第九十九回芥川賞受賞作。「ある日、気がつくと、自分の内部に昔はたしかにあった筈の主体としての<われ>が失われていたのだ。わが心のうちなる岡にのぼって、いくら自分の名を呼んでみても、いたずらにただ山彦がかえってくるばかり。<われ>に置き去りにされて抜け殻になった<われ>のがらんどうの中を、うそ寒い風が通り過ぎて行くばかり。そうは思いませんか。小説“尋ね人の時間”とは、自分捜しの物語なのかもしれない」(あとがきより)
人間の絆(上)
✍ Scribed by サマセット・モーム
- Book ID
- 110840316
- Publisher
- グーテンベルク21
- Year
- 2021
- Tongue
- Japanese
- Weight
- 242 KB
- Category
- Fiction
- ASIN
- B09HGX7N2R
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✦ Synopsis
ひとつ教えてくれ。この世界でいかに生きるべきだと思う? 世界的ベストセラーの決定的新訳! モームがすべてを賭けて書いた「文学の世界遺産」
幼くして両親を失い、牧師である伯父に育てられた青年フィリップ。不自由な足のために劣等感にさいなまれて育ったが、いつしか信仰心を失い、芸術に魅了されてパリに渡る。しかし若き芸術家仲間と交流する中で、自らの才能の限界を知り、彼の中で何かが音を立てて崩れ去る。やむなくイギリスに戻り、医学を志すことになるのだが……。誠実な魂の遍歴を描いたサマセット・モームの決定的代表作を新訳。
本文より
「しかしひとつ教えてくれないか。きみにとって、人生の意味って、なんだ?」「難しいですね。教えてほしいくらいです」「いや、他人に教えてもらってもしょうがない。なぜなら、それは自分でみつけない限り意味がないからな。では、この世界でいかに生きるべきだと思う?」フィリップはそんなことを考えたことがなかったので、すぐには答えられなかった……
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