健一は絆というものについて考える。夜の坂道。酔っぱらった日奈を背中に抱えながら、かすかに伝わるぬくもりについて考える。それは今という時間をともに生きる、二人をつないでいる証のような気がする。背中の日奈は、佳奈への思いを語る。「でも……好きなんです。特別なんです」健一は思う。好きという気持ちについて。綾との関係。冴子との日常。千夜子との一夏。そして姉との別離。その全ての中に絆があり、好きという気持ちがあったような……そして、もしかしたらなかったような。始まった二学期。双子の姉妹佳奈と日奈に振り回されながら、その時は刻々と近づいてくる。健一のもとに送られてくるある荷物は、新たなる出会いと別れを彼に
ROOM NO.1301#4 お姉さまはヒステリック! (富士見ファンタジア文庫)
✍ Scribed by 新井 輝; さっち
- Book ID
- 110761862
- Publisher
- KADOKAWA
- Year
- 2011
- Tongue
- Japanese
- Weight
- 2 MB
- Category
- Fiction
- ASIN
- B009KZBKPK
No coin nor oath required. For personal study only.
✦ Synopsis
夏は、まだつづいていた。終わらない、ぎらぎらとした日差しが健一を照らし続ける。陽炎が立ち上る道は、どこか現実ではないような、白昼夢のようなけだるい感覚を起こさせる。こころが、どこかに行ってしまった――。そしてホタルも――。健一は、思った。それは、自分の所為かもしれなかった。ホタルと健一は、お互いを求め合った。ただ、本能の赴くままに。好きという自分たちのこころに、素直に従っただけだった。だが、それは、二人の別離へとつながっていく。少しずつ変化していく健一の日常。そして新たにシーナと名乗るマンションの鍵の所有者が現れる……。時に可笑しく時に切なく描かれる、恋と愛との間で揺れ動く健一の物語、第四弾!
📜 SIMILAR VOLUMES
冴子が倒れた--病院に駆けつける健一。綾と刻也は何も言わないが、冴子は助からないと覚悟している様子にも見えた。「大丈夫ですよね?」健一は声を荒らげるが。幽霊マンションの面々、そして健一はどうする?
健一はベッドの上で涙を流した。「うう…」――なんで、こんなことになったんだろう。もう一度、思い返す。綾との時も同じように自分は泣いていた。千夜子の真剣な告白の後にそんなことになってしまったことを悔いていた。そういえば、冴子の時はどうだっただろうか? 姉のホタルの時は? 自分は、これからどこに向かって進んでいくのだろう? 普通の高校生・健一は、いきがかり上、シーナ&バケッツというユニットでハーモニカを担当することに。彼は謎の少女・シーナとともに、街でちょっと有名なストリートミュージシャンになっていく……。そして近づく夏祭り。ロックのビートと祭りの熱にのみ込まれるように、うなされるように。健一の夏
健一は思う。恋って何だろう。好きって、どういうことなんだろう? それは、たぶん遠くて近い答え。掴めそうでなかなか、掴むことができない。僕たちは、だからこそ進んでいく……。普通の高校生・健一は、ある日、クラスメイトの千夜子に呼び出される。彼女からの突然の告白。さしてモテるとも思っていなかった彼の目の前に普通の高校生らしい恋愛への道が拡がる――かに思えた。が、綾という謎の女性を道で拾ったことにより、不可思議なマンションでの健一の生活がはじまる!? 甘く、可笑しく、切ない健一の愛の探求の物語。
佳奈への告白で傷ついた日奈は、エッチすれば自分が女だと納得できると健一に泣きつく。友情を誓った健一は彼女を慰めようとするのだが……。そして以前のままではいられない二人同様、冴子にも変化が起きていた。
アルバイトを始めてあまり姿を現さなくなった冴子を心配する健一とシーナ。シーナは相変わらずあることないこと妄想を膨らませ始めるのだが。13階の住人たちが選ぶそれぞれの未来とは? 絶好調長編第八弾!