読者と主人公と二人のこれから
✍ 岬 鷺宮
📂 Fiction
📅 2017
🏛 株式会社KADOKAWA
🌐 Japanese
<p>――だから、わたしの初恋はエピローグのあとに始まるのです。 </p><br><p>この物語さえあれば、他に何もいらない。この小説『十四歳』と、その中に確かに息づく主人公、トキコがいれば──<br /><br>だが、彼女は俺の前に現れた。<br /><br>灰色の毎日の始まりになるはずだった、新学年のホームルーム。黒板の前に立った彼女こそは、俺が手にした物語の中にいたはずの「トキコ」だった。<br /><br>不器用に近づいていく二人の距離。<br /><br>物語の中にいる「トキコ」と、目の前にいる「柊時子」のあいだで、奇妙に絡まってゆく想い。出会うはずがなかった読者と主人公の物語。そ