文政五年、師走の江戸。如月家の次男、如月右京は、南町奉行所への初出仕の朝を迎えていた。二十六歳という見習い同心として遅すぎる始まりだが、それには、ある事情があった──。右京の兄、右門は、優秀な奉行所同心であったが、ふとしたことで事件に巻き込まれ、町民をかばって自らの命を失った。学者を志していた右京は、如月家のため、兄の跡を継いで同心となる。 非凡な推理力と、長崎で学んだ西洋剣術の腕で、見習いながらも次々と手柄を立てていく右京。しかし、その心の奥底には、同心という職務に対する疑問や不満、学者として身を立てたいという欲求が渦巻いていた……。
見習い同心如月右京 宿命剣 (コスミック時代文庫)
✍ Scribed by 早見俊
- Book ID
- 110776828
- Publisher
- コスミック出版
- Year
- 2008
- Tongue
- Japanese
- Weight
- 97 KB
- Category
- Fiction
- ISBN-13
- 9784774721880
- ASIN
- B0749J6KCQ
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✦ Synopsis
蘭学者を目指していた如月右京は、名同心であった亡き兄の遺志を継ぎ、南町奉行所の見習い同心となった。経験もなく、探索の腕も未熟な右京であるが、ほかの同心にはない特殊な才能があった。常識にとらわれず事件の真実を見抜く明晰な頭脳と、長崎留学で習い覚え、達人の域にまで達した西洋剣術である。 文政六年の五月、浅草で幼い子どもが絞め殺されるという陰惨な事件が起きた。進展しない探索を嘲笑うかのように、少年殺しはその後も続く。無関係に見えた少年たちをつなぐ細い糸を探り当てた右京であったが、事件は予想もつかない展開を見せ始めた。 そして、右京の淡い恋心も、哀しき宿命に翻弄されていく……。
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