浅草の雑踏のなか、女掏摸のおりんと手下の六助は、高級そうな着物を身につけ、ぼんやりと物珍しそうに町並みを眺めている侍に目をつけた。さっそく懐を狙ったおりんたちであったが、じつはこの侍にはとんでもない秘密が隠されていた。 自らを幸四郎と名乗るこの男、茫洋としているが、どこかに品を感じさせる人物であった。しかしてその正体は、小さいながらもある藩の藩主、つまりはれきとした大名だったのである。 江戸の市井に興味を持ち、身分を隠して町民暮らしを楽しむ幸四郎であったが、岡っ引きの貫太郎のたっての頼みで、さまざまな事件の探索に乗り出していく……
殿さま浪人 幸四郎 哀しみ桜 殿さま浪人幸四郎 (コスミック時代文庫)
✍ Scribed by 聖龍人
- Book ID
- 110776126
- Publisher
- コスミック出版
- Year
- 2009
- Tongue
- Japanese
- Weight
- 89 KB
- Category
- Fiction
- ASIN
- B0749K1BV9
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✦ Synopsis
横川の流れを見下ろす船宿に居候する、ぼんやり顔の侍──幸四郎は、昼間から酒を飲み、だらだらと日々を遊び暮らす謎の浪人。働こうとはしないものの、金に困っているようには見えず、気品漂う身なりも立派。しかも剣の腕が立ち、明晰な頭脳を持っていた。じつはこの幸四郎、ある藩の大名、つまりはれっきとしたお殿さまなのである。己の正体を隠し、庶民の暮らしを楽しむ幸四郎であったが、その非凡な才に気づいた目明かしの貫太郎や掏摸のおりんに、市井で起きたさまざまな難事件の探索を頼まれてしまう。お供の浜吉や許嫁の千佳姫とともに、幸四郎は、奇想天外な策と目にもとまらぬ剣さばきで、庶民を泣かす悪党どもを退治していく!
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