安房館山藩一万石の藩主と一歳違いながら、弟ゆえの悲しさで部屋住みの身である稲葉正高。孫に藩主の座を譲り隠居した祖父・正武の命で、共に本所猿江町の中屋敷に移り住んだ。ある日剣術道場からの帰り道、神田川南河岸で思いがけない人物の姿を見かけた正高。それは行きつけの小料理屋の馴染み客で錦絵の彫り師の留蔵だった。温厚なはずの留蔵は殺気立ち、雑穀屋から出てきた商人ふうと浪人の二人組に鑿で襲いかかろうとしている。大事になる前に辛うじて諫めた正高が事情を聞くと、かつて思いを寄せたことのある雑穀商片岡屋の女将が、かの二人組に強請られているという。正高はお節介ながら、ことの裏を探り始めるが…。痛快人情シリーズ。
次男坊若さま修行中 初雷の祠 (コスミック時代文庫)
✍ Scribed by 千野隆司
- Book ID
- 110777869
- Publisher
- コスミック出版
- Year
- 2015
- Tongue
- Japanese
- Weight
- 221 KB
- Category
- Fiction
- ASIN
- B073S5VTYL
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✦ Synopsis
安房館山藩一万石の二代目藩主・稲葉正武は四十四歳で隠居したが、後を継いだ三代目藩主は二十九歳で急逝してしまう。隠居ながら藩主として政を行う正武だったが、十二年が過ぎ、幼かった孫の正巳が藩政を担える歳になると、元の隠居の身分に戻り上屋敷から中屋敷に移った。そのとき伴ったのが、正巳の弟で部屋住みの正高だった。面倒事は嫌い、というのが正武の本音だが、お節介で結局は首を突っ込む質。一方、孫の正高は正義感が強く、不器用で融通が利かないところがあったが、祖父の言動に反発を感じながらも、逆らえずについてゆく。そんな折、館山藩御用達の魚油問屋の主から、藩に支払う七百両が狙われていると聞かされる……。書下ろし新シリーズ。
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