イギリス本土の陥落により、アメリカは二正面作戦を強いられることになった。ローズベルト大統領は謀略をめぐらし、日本へ宣戦を布告する。キンメル大将率いる太平洋艦隊は真珠湾を出港し、日本海軍をトラックへ封じ込めるべく、中部太平洋へと針路を向けた。大村益次郎以来、対アメリカ戦略を練ってきた日本海軍は『暁のZ作戦』を発動し、聯合艦隊を南下させた。いま、蒼海を朱に染め、敵の姿を見ることなく戦う、新時代の海戦の幕が上がる!
東の太陽 西の鷲 (10) (歴史群像新書)
✍ Scribed by 中里融司
- Book ID
- 110848422
- Publisher
- 学習研究社
- Year
- 2000
- Tongue
- Japanese
- Weight
- 154 KB
- Category
- Fiction
- ISBN-13
- 9784054013209
- ASIN
- B007V9YVAS
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✦ Synopsis
東太平洋にて生起した史上空前の海空戦は、日米両軍の海上戦力を擦り潰した。果てしなく繰り広げられる日米本土への爆撃が、数多の民間人を犠牲にしていく。原子爆弾が開発され、ニュー・メキシコで禍々しい茸雲が噴き上がった。その情報を得た日本軍は、本土への原爆投下を阻止するため、永久氷海を渡った砕氷戦艦『樺太』を、南太平洋へと向かわせる。講和へと向けて動き出す統合戦略本部。人類は、もっとも愚かな選択を回避すべく、新たな一歩を踏み出そうとしていた。
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