八年前、霧沢景介の姉は失踪した。 二年前、灰原吉乃の親友もまた、同じように忽然と姿を消した。 似通った傷を持つ吉乃に親近感を持っていた景介は、未だ塞ぎ込んだままの彼女に対して昔の自分を見、どうにかしてやりたいと思う。 しかしそんなふたりの前に、街に潜んでいた異物が姿を現す。 人間ではない 『一族』── その頭首の娘、枯葉。 彼女が連れてきたのは、運命か、それとも悲劇か? 藤原祐×椋本夏夜が贈る伝奇ファンタジー、ここに開幕!
アカイロ/ロマンス: Hakujitsu hisokani bōkyaku no
✍ Scribed by 藤原 祐; 椋本 夏夜
- Book ID
- 110752346
- Year
- 2009
- Tongue
- Japanese
- Weight
- 3 MB
- Category
- Fiction
- ISBN-13
- 9784048679022
- ASIN
- B009NNZJM4
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✦ Synopsis
白州高校の理事である分家“ひじり”の当主、砂姫が国外より帰還した。それにより入手したのは秋津依紗子に関する新たな情報。今まで座して待つしかなかった戦いを攻勢に転じさせることができるかもしれない―そんな希望の中、景介たちは学校の書類に記載されていた依紗子の住まいへと調査に赴く。しかし一方で、繁栄派の面々も各々の思惑の中、静かに動きを見せ始めていた。枯葉の記憶に掛かる靄。枯葉に対する景介の思い。型羽の過去。棗の迷い―それぞれの抱えていた問題が戦いの中で露になっていく中、依紗子の狂気は景介たちに何をもたらすのか?シリーズ佳境、第四幕。
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