福家警部補は今日も徹夜で捜査する。 冒頭で犯人の視点から犯行の経緯を語り、その後捜査担当の福家警部補がいかにして事件の真相を手繰り寄せていくかを描く倒叙形式の本格ミステリ。本への愛ゆえに殺人も辞さない私設図書館長の献身「最後の一冊」、退職後は大学講師に転じた元科警研主任が厭わしい過去を封じる「オッカムの剃刀」、二女優の長きにわたる冷戦がオーディションを機に火を噴く「愛情のシナリオ」、経営不振で大手に乗っ取られる寸前の酒造会社社長が犯す矜恃の殺人「月の雫」、以上四編を収録。刑事コロンボをこよなく愛する著者が渾身の力を注ぐ第一集。
ぬいぐるみ警部の帰還 (創元推理文庫)
✍ Scribed by 西澤 保彦
- Book ID
- 110777485
- Publisher
- 東京創元社
- Year
- 2015
- Tongue
- Japanese
- Weight
- 125 KB
- Category
- Fiction
- ISBN-13
- 9784488438128
- ASIN
- B00W73RVWS
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✦ Synopsis
ぬいぐるみを偏愛するイケメン警部の活躍を描く、ユーモア本格推理。
殺人現場にぽつんと遺されたぬいぐるみ。そのぬいぐるみは、いったい何を語る? イケメン警部・音無美紀の密かな楽しみは、ぬいぐるみを愛でること。遺されたぬいぐるみから優れた洞察力で、事件解決の手がかりを発見する――。そして、男勝りの言動の一方で音無にぞっこんの則竹女史。さらに実はミステリおたくの江角刑事や、若手の桂島刑事など、個性派キャラクターが脇を固める連作短編集。「お弁当ぐるぐる」(『赤い糸の呻き』所収)で初登場した、音無&則竹コンビが遭遇した不可能犯罪の数々。〈ぬいぐるみ警部〉シリーズ、記念すべき第1弾。
解説=霞 流一
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